広域交付住民票

不動産登記を行う際には,売買や贈与,相続の登記など住民票の写しを添付する場合がありますが,遠方の方が住民票の写しを持ってくるのを忘れたというケースもあります。
この場合,相続や贈与といったそれほど急いでいない登記であれば,後日郵送してもらうか職務上請求書を使用して取得すれば準備できます。しかし,不動産の売買で,決済当日に住民票を忘れたとなると決済が流れる恐れもあります。
住民登録地の市区町村役場が近くであれば,すぐ取ってくることができるのですが,県外など遠方の場合,すぐに取ってくるのも大変ですね。
その場合,広域交付住民票を近くの市区町村役場の窓口にて取得することも可能です。広域交付住民票というのは,例えば住民登録が岡山市であった場合,県外の市区町村役場から岡山市の住民票の写しが取得できるというものです。
これは窓口にて申請書に必要事項を記入し,顔写真付きの本人確認書類などを提示すれば取得できます。なお,広域交付住民票の写しには,本籍,筆頭者は記載されませんので,その場合は住民登録をしている市区町村役場にて請求する必要があります。