散骨、自然葬について

 お墓の管理が大変だからと自然葬が注目されています。自然葬というのは、火葬にされた遺骨を粉骨として、海や山、樹木の下などに還すことといわれています。

 日本では火葬された後は墓地にて埋葬されるというのが一般的ですが、現代は少子高齢化社会で身寄りのない人も増えてきており、お墓を作っても後を任せられる人がいないという方が多いようです。

 そんな中、自然葬による祭祀を希望される方が増えているようです。散骨について、墓地埋葬等に関する法律や刑法190条の死体遺棄罪に該当するかどうかですが、葬送のため、節度を持って散骨が行われる限りは法律上も問題ないのではと考えられています。ただし、散骨をする場所もどこでもいいというわけではありません。

 陸地での散骨は、宗教法人などが所有する墓地、樹木葬などの形式で行われています。

 樹木葬はといいますと、墓石の代わりに樹木を墓標とする埋葬法です。

 なお、葬儀の方法について遺言の付言(ふげん)事項に散骨を希望する場合、記載される方もいます。